未完の世界遺産
2020.02.14
- 年末年始スペイン「サグラダ・ファミリア」を見てきました。2005年に世界遺産として登録されたアントニ・ガウディの作品は一度は見たいと思っていた建築物のひとつ。実物を見ると壮大なスケールの外観や内観に圧倒されます。
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- 1882年の着工から今年で138年、長い工期の理由の一つは、そもそも明確な設計図が存在せず、ガウディ本人のスケッチ1枚と実験模型を手掛かりに推測しながら工事を進めるしかなく、時間と建築費用がかかるから。右の逆さ吊り模型(フニクラ)は、無数のワイヤーと錘を天井から吊り下げたもので、ワイヤーが描く自然な曲線をそのまま上下反転させると「サグラダ・ファミリア」の形になります。
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- もともと着工から完成まで300年の期間を要すると言われていましたが、2013年、工期が大幅短縮されることが明らかになり、ガウディの没後100周年にあたる2026年に完成する予定に。近年は3D設計ソフトや3Dプリンタ、CNC(コンピュータ数値制御)などの先端ITの活用で作業工程が格段に上がり急ピッチで進んでいるそうです。
- サグラダファミリア礼拝所の内部「ステンドグラス」「巻貝状の螺旋階段」と展望台から見た景色。